ふるさと納税でどれぐらい儲かるのか?シミュレーションをした結果
右肩上がりで伸びているふるさと納税市場。商品数も年々伸びていますが、事業者にとってはどのぐらい儲かるものなんでしょうか?
今回は具体的にどの程度儲かるのかを、他社の公開されているデータを元に試算してみます。
結果としては、今回参考にする事業者は1商品で、年間約4万個の販売になり、売上1億8千万円、粗利5,500万円程度になります。
ふるさと納税が売上の7割を占める事業者もいらっしゃるので、納得の売上高になりました。
それでは細かく見ていきましょう
今回の対象
ふるさと納税はあくまで寄付のため、販売する側としても商品の販売数などは明記できないため、なかなか他社の状況が分からないことが多いです。
今回は、過去に配送遅延がありニュースとなった佐賀県武雄市の例から調べていきます。
こちらはその記事の抜粋です。
3商品の売上数が載っておりますので、この中から真中の一番販売数が多い「佐賀県産和牛切り落とし1.2kg」を対象とします。こちら寄附金額を件数で割ると、1万円の商品になります。
なお、こちらの販売数ですが、武雄市役所のFacebookを見てみると令和2年年末~年明けに寄付いただいたものと記載がありました。本サイトでは12月~1月という認識でシミュレーションをしていきました。
なお、今回こちらの商品を検索しましたが、該当する商品はありませんでした。メーカー名の記載もありませんでしたので、該当商品が不明になります。
推移をグラフで確認する
こちらが売上のシミュレーション結果をグラフにしたものです。
具体的には
- 売上:1億800万円
- 粗利:5,449万円
という結果になりました
12月のピークには、単月で3,190万円の売上になっています。
一番低い4月でも約400万円の売上にはなっています。
売上に影響を与える要因
商品の人気度
今回対象にした商品がランキング上位商品か確認しましたが、現在のランキング表にはランクインしていませんでした。
令和2年当時がどうであったかは不明ですが、1万円寄付の容量1.2kgはおそらく100位以内にランクインしていた可能性はあります。
ランクインをするとこの程度の売上にまで上げられると想定し、ベンチマークにすると良いかも知れません。
ポータルサイト
武雄市を調べたところ、
- ふるさとチョイス
- 楽天ふるさと納税
の2社を使っていることがわかりました。
業界大手2社ですので、販売数に繋がっている要因にもなっています。
シミュレーション方法詳細
まずはグーグルトレンドを使用し、ふるさと納税の売上が多いタイミングを確認してみます。
詳しい調べ方については、過去の記事で解説をしています。
こちらがふるさと納税の検索数推移です。秋ころから年末にかけてピークになり、その後は低調になることがわかります。
今回は、12~1月の販売数が分かっているため、この口コミ数と販売数が連動するように計算してみます。
なお、今回分からない情報としては、原価率や商品販売額があります
商品販売額:寄付額の3割が最高額のため、2900円に設定
原価率:お肉で原価率が高いことも想定されるため、50%に設定
このように設定して計算をしています
詳しい計算はこちらになります
まとめ
今回は、公開されているデータからふるさと納税のシミュレーションをしてみました。
一次産品かつブランド牛ということもありますが、ふるさと納税で人気商品となると、1商品だけで数千万円稼げることがわかりました。
フルコンでは、ふるさと納税に特化し売上を上げるお手伝いをしています。無料でご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。