1千万円「神戸ビーフ1頭分」のふるさと納税返礼品を出品した加古川市から考える、返礼品数より重要なこと
高額商品も次々と出品されるふるさと納税市場
今回は、1千万円の寄付額で「神戸ビーフ1頭分」が貰える商品を作って話題の加古川市について、返礼品を増やすことで寄付額をあげようと考えているため、そのことについて解説していきます
具体的には
- 返礼品数が増えることで寄付額増加につながるか
- 事業者がするべき対応策
の2点を解説します
加古川市とは
兵庫県南部の市町村
ふるさと納税にもちからを入れており、金額、件数ともに増加傾向でした
全国でいうと2020年度は1741自治体中、487位に位置していました
しかし、21年度の寄付総額は約2億2200万円であり、20年度から約3割減っているようです
参考:神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/202207/0015494014.shtml
2億2000万円だと、2020年度のデータでいうと全国611位まで落ちてしまいます
2021年度はふるさと納税の寄付額が8000億円となり、過去最高額になっているため、市場が拡大している中で順位を落としています
何か課題があると思って間違いないです
これに対しての加古川市の打ちては
- 返礼品数を増やす
- ポータルサイトを5サイト→8サイトに増やす
ことをされています
この打ち手で十分なのかを検討していきます
打ち手として十分か
今回重要になることは、他の市町村が伸び、ふるさと納税市場も伸びている中で加古川市が負けていることです
市場が伸びているということは、出品している各商品も伸びるため、返礼品数を増やさなくても売り上げが増えるはずです
返礼品数を増やすことや、ポータルサイトを増やすことは効果的ではありますが、今回課題になっている1商品あたりの競争力が下がり全体としての売り上げが下がったという問題は無視しているように思います
(あくまで得られる情報からの推測ですが)
加古川市が打つ手として一番必要なことは、現在出品している商品の競争力を上げることです
楽天ふるさと納税の加古川市の商品をレビュー件数順に並べ替えましたが、4万円のミラーが5件でマックスなのは低すぎます
レビュー投稿を誘うためにキャンペーンも実施しているようですが、先着300名様へのプレゼントだと貯まるレビュー数も300件程度で、かつ多数の商品に分散されるとなると圧倒的に足りません
今のところ、比較的売れそうな肉類にレビューが溜まっていっていないところをみると、エコバックの引きは少ないように見えます
事業者がとるべき対応策
事業者としては、加古川市に頼らずに自社でもレビュー施策を実施すべきです
ある意味、加古川市のように積極的に商品数を増やす自治体は珍しく、事業者にとって素晴らしい自治体です
東京都の自治体では商品数を極力増やさないところも多いので、感謝すべきことです
こういった自治体は売れた商品、会社にはどんどんと手厚くなっていきます。
自治体自体でレビューのプレゼント施策を打つぐらいですので、トップに立てるとそのレビュー施策を丸々活用できるようにもなります
フルコンでは、事業者が実施するためのレビュー施策用の同封チラシやキャンペーン施策の提供をおこなっています。お問い合わせ、ご相談は無料になりますので、お気軽にご相談くださいませ。